CANON 1DXMARK3を購入して分かった事。

CANON 1DXMARK3を購入した。

私は、数年前Canon 1DXMARK2に大変憧れていました。このカメラが市場に出たのは、2016年です。時が経つのはものすごく速いもので、もう5年も前になってしまうのですが、このカメラは当時、「EOS-1D X」以来4年ぶりとなる、キヤノンのフラッグシップでしたが、4K 60Pが撮影が出来て、安定の素晴らしい色味を持ち、高性能な高速連写と驚異的なAF性能とかなり驚き興奮をした事を、今でも鮮明に覚えています。

以前映像の仕事と言えば、シネマカメラをフィルムメーカーが使う事が一択のように非常に多かったのですが、ここ数年でカメラのテクノロジーは大きな進歩し、映像の仕事場ではシネマカメラではなく、一眼レフ、ミラーレスカメラを使った映像の仕事をするカメラマンがかなり多く増えました。海外のフィルムメーカーのアイドルともいっても過言でない、Traverl系の動画のジャンルで人気の編集の才能がもの凄いフィルムメーカーのSam Kolder氏も1DXMARK2を使っており、映像クリエイターとして彼を目指す世界中の方々からも定番の”写真と映像の両方に強い”Canonのフラグシップカメラと言う位置を、特に海外のフィルムメーカーの間で確立しました。

そんな中2020年2月14日に、この1DXMARK2をさらに改善させた Canon EOS-1DXMark3が発売されました。

Canon EOS 1DX Mark3

1DXMark3は、1DXMARK2のすべてをそのまま装備していて、さらに最新の機能が追加されているような、キャノンが持つすべての技術(2020年の時点)を惜しみなく注ぎ込んだ、堅牢性が非常に高い、プロが現場で信頼をする事が出来るカメラです。

当初自分は、1DXMARK2を持っているのになぜ1DXMark3に、このタイミングで買い替える必要があるのかとも色々と考えたのですが、見つかった理由の一つに、1DXMARK2で4Kを撮影する時の不満とも言える、撮影の際に画面が1.35倍クロップされてしまう事が、1DXMark3ではフルで4K撮影が可能になり改善されていることでした。毎回1.35倍のクロップされている事に少々疲れ初めていたのです。1DXMark3は長い歴史を持つ一眼レフの完成版のカメラであり、その中でも最高の画質を持っているカメラです。現時点ではR5が発売されており、RFレンズとこのカメラR5は組み合わせが出来るため、出来る作品の美しさの観点での比較ではなく、単純にカメラが装備する紙上での性能の比較では、RFレンズを付けたR5の方が上かもしれませんが、すべての使う際の便利さや、安心感を含めた上では、1DXMark3は最高のカメラだと思っています。

1DXMARK3 EF16-35mm F2.8

数年前からSonyが、ミラーレスカメラで大勝負に出て、Canonもまるでそれに対抗するかのように、ミラーレスにカメラに力を入れ始め、2018年にEOS Rが登場しました。そしてこれと同じタイミングで、新しい開発された”RFレンズ”をべた褒めをしている記事や動画もネット上に沢山増えてきました。良いレンズなのはキャノンの広告を読めば一目瞭然なのですが、知りたいのはこの高価な金額のRFレンズに、EFレンズから買い替える価値が本当にどれ位あるのかと悩みました。そんな中、フラグシップと言われても、この時期にEFマウントの1DXMark3をこれから購入するのは気が引ける気持ちも正直ありました。当時の私の1DXMark3の購入を正当化させた理由を考えてみれば、高価なRFレンズを購入しなくても、安くて多くの種類のあるEFレンズから、好きなレンズを選ぶ事が出来る”リーズナブルな運用”をこれから5年掛けてフラグシップクラスのカメラで出来る事に、大きな魅力を感じました。多くのメディアがRFレンズへの買い替えを推奨しているように聞こえる動画が多い時だからこそ、中古に流れる良い状態のEFレンズをこれから狙えるのは、こっちの方がお得なのでは?という考えが自分にはあったのです。1DXMark3のボディの値段が高いとしても、レンズとの運用を考慮した時に、仮にミラーレスボディを購入し、RFレンズのLシリーズを数本購入する事になるのであれば、1DXMark3の方が結果的に安く収まるかもしれない事に少し期待しました。作品を観る側は、EFで撮影したのか、RFで撮影したのかは、いつも分からないと言う海外のフィルムメーカーからの私へのアドバイスも、影響を与えていたのかもしれません。

1DXMARK3 EF16-35mm F2.8 @Private Filmmaker Pro all rights reserved.

Canonは当然ビジネスなので、RFレンズを推奨し、既に膨大な数が流通しているEFレンズから、RFレンズへの買い直しをユーザーへ即し、RFレンズが凄いレンズだとYouTuberやカメラの情報を発信するメディアなどと共に、ユーザーに宣伝を働きかけて行き、最終的には既に持っているEFレンズを、RFに再度買い直してもらいたい願いは、利益を上げるために当然の事だと私も思います。ただ消費者の正直な気持ちとしては、RFレンズが本当にEFレンズより、どれくらい具体的に良いのか、出来る作品でどう実際に差が出るのか、はっきりと具体的に知りたいと思っています。(海外の場合、カメラについて語る発信者は、自分が申している意見が、メーカーとビジネス関係を持っている上での意見か、もしくはメーカーとのビジネス関係はなく、良い事を言っても決して自分にメリットは存在しないと明確にしてから、本人の感想を語ります。そうでない場合、都合が良い事を言って誘導されているのか(実は宣伝なのか)、そうでないのか視聴者は分からないからです。結構これが、参考にする時に一番大事なポイントかもしれません。)

自分なりに散々この答えを探してみたのですが、機材に対して高価な値段を払う自分の目的は何だろうと、考え直すようにもなりました。画像がシャープになればなるほど、人々はその作品に魅了される前提で良いと言っているのか? この部分は、確かにクリアに計測出来ない部分でもある事は自分も理解しています。しかし自分にとって、はっきりとしていない事にもかかわらず、EFレンズよりも、RFレンズの方が未来のレンズだから良いような宣伝を受け、EFレンズのカメラを購入する気持ちは薄れてしまい、まるでRFレンズのミラーレスへの乗り換えを優先しなくてはいけないような自分は、上手く仕組まれたマーケティングに乗せられていないだろうかとも考えました。考え過ぎたため、カメラを撮影する事ではなく、カメラの買い換えや機材を選ぶ事がメインになってしまった自分もそこにいたのです。(笑)

RFレンズが優れている部分としては、データの転送速度が、EFレンズに比べ、RFレンズの方が遥かにスピードが速い事は、Canonの説明で承知していますが、(当方スクーターと新幹線の速さの違いで、Canonがweb上で説明する記事を拝見した事があります)データの転送速度と、映像や写真の美しさに、どれくらいの差が本当にあるのか、どう変わるのかが具体的に分からないです。しかしその反面、かなり高額な買い物です。

自分は実際に、R5にRF28-70 F2やRF50 F1.2など、RFレンズの中でも最高と呼ばれるRFレンズも結果誘惑に負けてしまい(笑)1DXMark3と兼用しているのですが、実際に比べた時に本当にEFレンズとの大きな差を感じる事があるかと友人から聞かれると、はっきりと答えられない自分が現在もいます。しかしRFレンズは大変高価だったので、”そう信じて使っている”というのが、現在の自分が言える答えなのかもしれません。

話が長くなりましたが、これらを全て踏まえて、EFレンズでも1DXMark3が、今自分の一番好きなカメラとなりました。

1DXMARK3 EF16-35mm F2.8 @Private Filmmaker Pro all rights reserved.

ここからは1DXMark3の動画の機能などについて話したいと思います。録画ファイルのサイズが大きすぎるので、使用している人は少ないのではと思いますが、このカメラは、4K60Pまで、なんと5.5K 12Bit RAWをカメラボディ内で撮影出来る、動画もハイスペックな凄いハイブリッドカメラです。

しかし512GBのCF Express cardを使った場合、24fpsは35分で、満タンになってしまう驚異のファイルサイズです。

これは正直保存用のドライブなどを所持していない場合、あまり実用的ではないファイルサイズなのかもしれません。特に撮影したデータを保存したいのであれば、ハードディスクの空きスペースをすぐに占拠してしまうかもしれません。

1DXMark3には、HDMIのMINIポートを装備しているので、必要であれば外部収録もする事が出来ます。通常は、RAWでは撮影せずに、多くの方はCanon LOG(c-log)録画モードの、10bit 4:2:2 4Kで撮影することが一般的な使用かもしれません。

1DXMark3のダイナミックレンジは12ストップとなるので、それほど高くはありませんが、特殊な映像ではなく普通のシーンであれば、十分であると思います。4KのCANON LOGモードで、512GBのコンパクトフラッシュカードは、約2時間撮影する事が可能です。ファイルサイズは比較的大きいサイズとなりますが、個人的には妥協範囲だと思いました。

1DXMARK2の4Kモードでは、画面が1.35倍にクロップされてしまうのに対して、1DXMark3は、4KをRAWで撮影したり、CANON LOG(c-log)で撮影したり、クロップなしのフルなどの様々な形で撮影することが出ます。

しかし1DXMARK2の動画は、8bitなのですが、ファイルサイズ自体は大きいものなので、実際に動画を1DXMark3と並べて比較しても、そんなに大きな差は感じませんでした。

1DXMARK3 EF16-35mm F2.8 @Private Filmmaker Pro all rights reserved.


そして1DXMark3のAF(オートフォーカス)の精度は、R5程良い訳ではありませんが、私にとっては十分過ぎるほど、被写体尾をフォーカスして追いかけくれます。ただ60fpsでの撮影の場合、クロップモードでしか作動しません。24/30fpsの時はフルのクロップなしで使用する事が出来ます。オートフォーカス出来る画面のポイントの数も、1DXMARK2の61ポイントから増え、1DXMark3では、191ポイントとなりさらに改善されています。 

私が実際に使用してみた最初の感想は、とにかく絵がきれいで、写真の色味が深い。カラーグレーディングで色のバランスを整える時に、厚みのある濃い豊富な色が画像編集ソフトのスライダーのパラメーターをどんなに変えても下から出てきて、色が豊富な気分になってしまう感覚が感動したのと、他のカメラに比べて持っている満足度があり、シャッターを押したときの気持ち良い爽快感が個人的にはずば抜けているカメラだと思います。

しかしCanonのカメラを語るインフルエンサーなどのコメントを聞くと、カメラの話題はまるでミラーレス一色であり、RFレンズを購入しないとまるでいけないような気分になってしまうと言うか、他のライバルに大きく差をつけられてしまう錯覚になってしまうの方も多いのではと思います。この流れに誘われるように、RFレンズの購入を急ぎ、状態の良くて使用したシャッター数が少ない1DXMark3をマップカメラなどで手放してしまう方も多いのも無理がないのではと自分は思ったりもしています。

そして最近1DXの堅牢生を備えた、Canonの新ミラーレスカメラ「R3」も発表されました。今後EFレンズをキャノンがサポートを継続する期限を考えたら多少の不安がありますが、R3を機に1DXMark3を手放す方ももしかしたら増えて、リーズナブル価格で状態の良いコンディションの1DXMark3が中古市場に流れる可能性もあります。もしそんなすごい事が起きるなら、自分はもう一台バックアップで購入したいとも考えている程自分はこの1DXMark3が自分に与える魅力は凄いと思ったりしています。

もちろんR3の宣伝や、Canonとビジネス関係を持つインフルエンサーなどの誘惑に負けてしまい、最終的にR3を購入してしまう可能性もあると思いますが、1DXMark3の素晴らしさを再度考えて冷静に見極めたいと考えています。

1DXMARK3 EF16-35mm F2.8 @Private Filmmaker Pro all rights reserved.


近年、携帯電話のカメラの急速な進化があり、これが理由なのか、以前と比べて比較的かなり速いペースで新しい機能を持った、数年前では想像出来なかったようなハイスペックなカメラが、比較的リーズナブルな価格でどんどんと発売されています。

しかしここで我々がこの流れに誘惑され過ぎずに、注目するべき所とは、”人間の目は進化をない”という所なのではないかと、自分は思っています。

撮影する動画も劇場公開用の映像などでない限り、大半がウェブ用の動画になると思います。カメラがこれ以上進化をする必要性は、使用の便利性の観点であり、1DXMark3の4Kで今後も十分以上なのではないか。

このすごいカメラが、今後RFマウントでなくて、ミラーレスでないだけで時代遅れの扱いを受け、仮に値段がリーズナブルになって行くのであれば、これはもう一台購入してバックアップにするなど、今後はかなり狙い目のカメラになると思っています。1DXMark2でさえも、多くの方が、発売から5年も経った今でも現役で使用しているフィルムメーカーも、海外には沢山います。最近は値段も落ちてリーズナブルになっていますが、出来る作品を観る側は、最近のカメラとの差は分からないと思います。 

RFレンズが魅力的であることは確かです、しかしリーズナブルに中古市場に流れるEFレンズの利用を狙っていくのも、RFレンズに比べたら、最終的な作品のクオリティはそんなに変わらずに、お金をかなりセーブ出来る方法なのではないでしょうか?などと自分は、RFレンズを購入してしまった後でも少し疑問に思っています。

実際に自分は1DXMark3も、RFレンズをつけたR5も両方動画と写真で使用したのですが、出来上がった作品に、RF50 F1.2の極端なボケ具合以外の部分では、それほど大きな差を感じる事はまだ一回もありません。(RFレンズの全部は揃えていません、あと広角はEF16-35 F2.8の方が良いと思っています)

これはもう既に、どっちを使っても、肉眼ではあまり引きを感じないレベルまで、最近のカメラ自体がそもそも人間の目に近くなってきたという事だと思います。その反面Canon, Sony, Panasonicなどのカメラメーカーは現在保有を失っているマーケットに生き残りをかけて、既に凄いカメラの進化を継続をキープして行かなくてはならない、カメラの新発売ラッシュを継続させなくてはいけない時代になったのかもしれません。  

ディープラーニンを使ったAIの機能追加など、綺麗な映像だけでなく、様々なアイディアを出してユーザーの使用自体をさらに楽にするなど、人間に代わりにAIで補う部分が増えていくなど、これからは、AIを有効に多く使うカメラの新しい時代に突入したのではないかと、これから発売されるR3のスペックを見た時に感じました。パソコンのスペックもMacのM1プロセッサーなど、8Kの動画ファイルも快適に、ProRes Rawでないのに楽に負荷がかからずに編集出来てしまう時代になりました。今後もさらに凄い事になりそうだと、ポジティブに期待して、撮影を楽しんで行きたいと思います。

1DXMARK3 EF16-35mm F2.8 @Private Filmmaker Pro all rights reserved.

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